住宅履歴関連情報

住宅履歴動向

国土交通省ホームページより

http://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/jutakukentiku_house_tk4_000001.html

住宅履歴情報の整備検討について(平成19〜21年度)

住宅の長寿命化には、適切な点検、補修等の維持管理やリフォーム工事を継続的に行うことが必要であり、 そのためには住宅に関する履歴情報が蓄積され、また活用されることが不可欠です。必要な情報を適切に保存し、 後世代の人たちも含めて適切に活用できるようにしておくことが、住宅の長寿命化を実現するための必須条件であるといえます。 このため、国土交通省では、円滑な住宅流通や計画的な維持管理、災害や事故の際の迅速な対応等を可能とするため、 住宅の新築、改修、修繕、点検時等において、設計図書や施工内容等の情報が確実に蓄積され、 いつでも活用できる仕組みの整備とその普及を推進しています。

住宅の履歴情報の検討について

平成19年度から平成21年度にかけて、住宅履歴情報整備検討委員会(委員長:野城智也東京大学教授)において、 学識経験者及び住宅の供給・維持管理・流通等に関する多様な関係者等の参画により、 住宅履歴情報に必要な標準形の情報項目や共通ルールのあり方、普及方策等の検討を行いました。 様々な主体が住宅所有者等の住宅履歴情報の蓄積・活用を支援する情報管理サービスの提供を行っていくことを期待しつつ、 住宅市場における事実上の標準(デファクトスタンダード)として、最低限必要な共通の仕組みづくりを目指し、 住宅履歴情報に必要な情報項目や共通ルールのあり方について、「住宅履歴情報の蓄積・活用の指針」としてとりまとめられました。

住宅履歴管理システム Rirekieye(リレキアイ)における住宅履歴の考え方

住宅履歴管理システムに求められているもの

住宅履歴を保管するという意味では、従来通り、紙の図面・書類などをファイリングして保管しておくことももちろんちゃんとした住宅履歴情報といえるかもしれません。 しかし、それは往々にして更新されることなく新築時情報のみが保管され、履歴情報とまではいかない状況になりがちです。 (株)ゲンバアイでは、住宅履歴システムに求められるものを以下のように考えました。

デジタル化されていること

住宅履歴情報がデジタル化されていることは非常に重要であると考えています。 デジタル化されていれば検索・更新・活用などの道が広がります。

住宅履歴の新築時情報を最初からリアルタイムに蓄積する

住宅が竣工してから、新築時の情報をあらためて整理し、そこからわざわざコストや時間をかけてデジタル情報化するのは大変なことです。 いずれ住宅の図面や工事写真、申請書類などをデジタル化しなければいけないのであれば、 最初からデジタル化したものを使用し、活用したほうが結局多くのメリットがあります。 住宅情報を整理するのが便利なツールとして現場管理システムGenbaeye(ゲンバアイ)を活用しているうちに自然とデジタル化された住宅履歴の新築時情報が蓄積される。 これがRirekieye(リレキアイ)の最大のメリットのひとつです。

Web上で管理されている

住宅履歴がWeb上で管理されていることにより、その活用性が非常に広がります。
お施主様への公開、業者さんに公開して更新台帳に情報を追加してもらう、既存部分の図面を取得してもらう、 地図表示で案内図のFAXを省略するなど。
例えば支店間でも一元管理された共通情報を閲覧できます。

充実した検索機能

1つ1つは、住宅履歴情報。それが集まると、顧客管理システム、物件管理システム、図面管理システム、ドキュメント管理システムとなります。
集積された住宅履歴情報をそのように多角的に活用する肝は充実した検索機能です。 Rirekieye(リレキアイ)では、そのような観点で検索機能を充実させています。 今後は、例えばデザイン集、施工事例集などのように活用したり、トレーサビリティへの活用などに向けて機能を充実させていく方針です。

安全性の高いデータセンターで管理されている

10年〜30年以上の長期にわたって大切な住宅履歴情報を保管するために安全性の高いインフラが必要不可欠です。 Rirekieye(リレキアイ)では、Genbaeye(ゲンバアイ)と同じく、非常に安全性の高いデータセンターを使用しています。 耐震性は当然のこと、免震構造によりサーバーへの被害を最小にします。 また、電源系統、ネットワークインフラなどは多重化された強力なバックボーンが用意されています。

ハウジングトリビューン取材記事 (2010年 第18号) [特集]台頭する住宅履歴ビジネス

設計事務所・建設会社の支援を基本コンセプトに使いやすさを徹底追及

株式会社ゲンバアイは、8月に住宅履歴管理システム「Rirekieye(リレキアイ)」をリリースした。
同システムは現場管理Webシステム「Genbaeye(ゲンバアイ)」の登録物件を竣工後もウェブ上で管理できる。 「リレキアイ」を利用することで更新台帳に点検・リフォームなどの情報を随時追加でき、付随する図面や書類も登録できる。
「ゲンバアイ」は、着工から竣工までの情報を、使いやすいツールで蓄えていくもの。 つまり、「ゲンバアイ」と「リレキアイ」を連携させることで、竣工した後にデータを集めて蓄積する場合とは異なり、 リアルタイムで住宅の情報をためていく。 これによりあらためてデータを電子化する手間やコストを削減できる。ここがほかのシステムと大きく異なる差別化ポイントだ。
また、充実した検索機能もポイントの一つ。 物件名称、施主名などだけでなく竣工日、電話番号、その他のキーワードなどから物件情報を検索し、スピーディにみつけることができる。
初期費用無料のASPサービスであり、導入時のコスト負担も抑えられる。 「ゲンバアイ」終了時にボタン一つで「リレキアイ」に移行でき、そこで初めて課金(4万2000縁/1棟・10年)されるシステムだ。
すでに「ゲンバアイ」を導入している設計事務所・建設会社は「リレキアイ」へ移行しているという。住宅履歴情報を積極的に活用し、リフォーム戦略に役立てることが狙いだ。
「ゲンバアイ」を導入していない設計事務所・建設会社が「リレキアイ」を活用することも可能。
その場合、一定期間「ゲンバアイ」を活用できるようにし、情報を蓄積してから「リレキアイ」へ移行する形となる。 「ゲンバアイ」は、その使いやすさが評価されてグッドデザイン賞を受賞している。 「リレキアイ」にもそのノウハウが継承されており、操作になじみやすいという。

充実した検索機能でさまざまな活用の可能性

「リレキアイ」は、そのスタンスは設計事務所・建設会社のデータを預かる形だが、それだけにはとどまらない。 同社では「単純に保管するスペースを貸すだけではダメ。保存するときにどのようにデータをつくるかが重要であり、 前段に「ゲンバアイ」のようなものが必要」(相原和義代表取締役)と考えている。 いわば顧客管理システム的なものとなっており、それが「リレキアイ」の強みだといえる。
例えば、その充実した検索機能を活かして、これまで供給した住宅ストックの中から「二世帯住宅」というキーワードで物件を抽出すれば、 そのまま「デザイン事例集」などの営業ツールを作成することもできるだろう。
「リレキアイ」はスタートしたばかりであり実績はまだないが、 「ゲンバアイ」を利用している住宅供給者は80社、住宅は累積6000棟となっている。
「基本コンセプトは規模の小さな設計事務所・建設会社を支援すること。 とにかく使いやすさを追求してきた」という「ゲンバアイ」と「リレキアイ」は、その使い勝手が一番の武器といえる。

住宅履歴関連団体、用語など

住宅履歴の今後について


インターネット現場管理システム Genbaeye(ゲンバアイ)
インターネット住宅履歴管理システム Rirekieye(リレキアイ)